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長尾台診療所 大阪府枚方市|新型コロナウイルス感染症について読売テレビの取材を受けました

9月14日、新型コロナウイルス感染症に関して読売テレビの「かんさい情報ネット ten.」の取材を受け、9月15日に番組内で放送されました。日々、新型コロナウイルス感染症と向き合い、ワクチン接種推進も含めてウイルスと闘っている当院の現在の感染状況や今後の展開等についてお話しさせて頂きました。

9月下旬に連休もあり人出増加が予想され、また人々の行動の緩み等もあり、新規感染者数の第5波が減少傾向にあったのが、11月にはワクチン未接種者を中心に感染拡大し第6波に転じる(しかもおそらくは第5波を上回るであろう)可能性が高いかと思われます。しかし行動の緩んだ方々を責めることは出来ません。人々の行動自粛によるストレスや、飲食・娯楽・旅行業界を中心に経済状況等はもうすでに我慢の限界に達しています。新型コロナの再拡大をくい止める事は困難で、経口摂取が出来る特効薬が市場に出回るまではワクチン接種・マスク・手洗い・うがい等の徹底した感染対策によって自衛するしか方法がありません。

まだ、ワクチンを接種出来ていない若年層の方々は、新型コロナウイルスに感染したとしても重症化する事は少ないかと思いますが、症状的に40℃もの高熱が何日も続いたり、味覚嗅覚障害、記憶障害・集中力低下・全身のだるさ等の症状に代表されるブレインフォグ等、その他多岐にわたる後遺症に長期にわたり苦しめられる可能性もあります。その場合、クラブ活動・勉強・受験等にも多大な影響を及ぼしかねません。新型コロナウイルス感染症における「軽症」とは、一般的に考えられている、軽い風邪症状(微熱・軽い頭痛・全身倦怠感・鼻水・咳・吐き気・下痢等)の事ではありません。「死亡する危険性が少ない」という意味での「軽症」なのです。

また、非常に感染力が強いため、同居されているご家族の方や、一緒に行動した友人達等にも容易に伝染するため、お仕事や学校を2週間以上休まないといけなくなったり、社会活動に多大な影響を及ぼします。また、感染者数が多くなると、入院すべき重症者が入院できなくなったり、癌で手術を受けないといけないのに、手術が延期となってしまう等の医療ひっ迫が起こります。決して症状が軽いからと言って、感染者一人だけの問題にとどまらず、その周りの人々までもが仕事や学校に行けない、入院したい時に出来ない等の社会活動に制限を受けてしまうため、軽視できない疾患です。

ただ、特効薬としての内服薬が市場に出回るようになれば、おそらく感染症法に基づく5類に分類され、インフルエンザと同様に定点把握だけで良くなるのではないかと考えます。ワクチンに関してはウイルスが変異し、新しい株がどんどん出てくるため、インフルエンザワクチンと同様、変異株に対応したワクチンを毎年接種する必要があるかもしれません。それはおそらく、今後の感染状況と、変異株の出てくる頻度や病原性(感染力や重症化のし易さ)の度合いによって変化すると思われます。重症化し易い高齢者だけ、毎年接種が必要となる可能性もあります。

読売テレビ https://news.yahoo.co.jp/articles/2ba83d08223e5364c8d5c4a07a8ed4d854130c1b
朝日テレビ https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000229617.html

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