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脳卒中とは何か‐早期発見のポイント‐

脳卒中とは脳の血管に障害が起きることによって、脳の一部の組織が死んでしまう病気の総称です。主に意識を失う、言語障害が起こる、手足の麻痺などの症状が起こります。脳卒中は血管が詰まることが原因のケースと、血管が破れることが原因のケースに分かれます。

血管が詰まることが原因のケース

脳卒中の中で、血管が詰まることが原因で発症するものを「脳梗塞」といい、血管の中に血栓(血液の塊)が詰まったり、血管が狭くなることで血流が悪くなったりします。脳梗塞の前触れには「一過性脳虚血発作」という、脳に向かう血流が一時的に悪くなり感覚障害や運動麻痺を引き起こす症状が現れます。

脳梗塞の種類

脳梗塞を起こすと、脳内で梗塞が生じた反対側の半身に知覚障害、運動障害、言語障害を引き起こす可能性があります。脳梗塞の急性期の治療は、薬による内科的な治療が中心になります。現在日本では、脳梗塞(急性期)の治療においては、「血液の固まりを溶かす薬」「脳を保護する薬」「脳のむくみ(腫れ)を抑える薬」「血液の固まりを抑える薬」による治療などが行われています。関節が動かなくなる拘縮(こうしゅく)を防ぐために手足を動かし、回復期になるとすぐにリハビリが行われることが多いです。

血管が破れることが原因のケース

脳卒中の中で、血管が破れることが原因で発症するものを「脳出血」といいます。

脳動脈瘤が破裂してくも膜の下で出血するものは「くも膜下出血」と呼ばれ、原因は高血圧や動脈硬化であることが多く、脳出血を起こすと激しい頭痛を自覚するのが特徴です。同時に手足の麻痺や半身麻痺が現れ、嘔吐や呼吸障害、血圧低下や肺へのうっ血を引き起こすこともあります。

薬による治療(内科治療、保存的な治療)と手術による治療(外科治療)で、それぞれに利点・欠点があります。多くは、出血の量と症状の強さ、治療中の容態の変化などによって決まります。

早期発見のポイント

激しい頭痛、重いめまい、手足に力が入らない、ろれつが回らない、物が二重に見られるなどは脳卒中の前兆といわれています。米国脳卒中協会ではFACE(顔のゆがみ)・ARM(腕の麻痺)・SPEACH(言語障害)・T(時間・発生から4時間半以内に病院へ)の頭文字を取って、「FAST」を脳卒中のチェックポイントとみなしています。

脳卒中の早期発見に効果があるのは、かかりつけのお医者さんに相談することです。大阪府にある長尾台診療所は、枚方市や交野市・京田辺市・京都府八幡市・寝屋川市から無理なく通えるコンビニ感覚の診療所です。内科は水先案内人の役割を持っているので、胃カメラ大腸カメラのエキスパートも常勤しています。身体の異変が脳梗塞や脳出血に繋がる恐れがある場合は、すぐに専門病院をご紹介いたします。

交野市・京田辺市・京都府八幡市・寝屋川市からも通える長尾台診療所は、日曜・休日診療夜間診療にも対応しています。内科とあわせて小児科もありますので、ご家族の健康管理にぜひお役立てください。

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