長尾台診療所Web相談室

甲状腺機能障害について

甲状腺の病気には、若い方でも発症するものもあります。首の周りに異変を感じた場合は、すぐに内科の病院を受診しましょう。

甲状腺とは

甲状腺は、喉仏の下にある蝶の形に似た小さな臓器です。甲状腺は体に必要な甲状腺ホルモンを作り出し、血液に分泌します。甲状腺ホルモンがエネルギーとなり新陳代謝の活動を盛んにしたり、体の成長を促進したりする大切なホルモンです。

しかし、この甲状腺ホルモンの分泌が多くても少なくても体調が悪くなってしまいます。甲状腺ホルモンのバランスが乱れることによって起こる症状のことを甲状腺機能障害と言い、その中でもいくつかの種類に分けることが出来ます。

甲状腺の働きの異常

甲状腺機能亢進症

ホルモンの分泌が多すぎると代謝が過剰に高まり、汗が異常に出て脈拍が高くなり、食欲旺盛になります。また、眠れない、喉が渇く、息切れ、抜け毛、眼球が出てくるなどの症状が特徴的です。

甲状腺機能低下症

低下症では反対に、ホルモン分泌が少なく代謝が上手く働くことが出来ずに寒さを感じてしまいます。汗が少なく、暑い場所でもそれほど暑いと感じることがなく、全体的にむくみがちで体重が増え、肌の乾燥が気になるといった症状が現れます。

甲状腺の形の異常

単純性びまん性甲状腺腫

甲状腺の形がそのままの状態で大きくなった状態のことで、炎症が起きたりホルモンに異常が出たりすることはありませんが、後にバセドー氏病や橋本病に変化する場合もあります。

バセドー氏病

甲状腺を刺激するものがあるためにホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能亢進症を引き起こす原因になります。男性よりも女性がなりやすく20代から30代の方に多く見られます。

橋本病

化膿や外部からの菌で炎症が起きているわけではなく、自己免疫の異常で起こる病気です。未だにハッキリとした理由が見つかっていませんが、リンパ球が甲状腺を攻撃することで起こるのではないかと考えられています。

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は腫れや発熱、痛みが伴うので見た目からも分かりやすい症状です。動悸や発熱、息切れ、倦怠感などの症状が特徴的です。

また、一部にしこりが出来る「腫瘍性疾患」などもあります。しこりと言うとがんをイメージする方もいらっしゃると思いますが、過形成という細胞が増えただけの場合もあるので良性か悪性かを調べることが大切です。甲状腺機能のことでお悩みなら、早めに内科へ相談しましょう。

大阪府枚方市にお住まいの方で、甲状腺機能障害でお悩みの方は当院の内科までご相談ください。風邪はもちろん、糖尿病や高血圧、うつ、大腸カメラ胃カメラなどによるがん検診など当院の内科では幅広い診療を行っています。京田辺市京都府八幡市寝屋川市の方もお気軽にご利用ください。

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