消化管内視鏡(胃カメラ、経鼻内視鏡、大腸カメラ)のご案内
長尾台診療所は、2011年9月より消化管内視鏡による診療を開始します。胃カメラ、経鼻内視鏡、大腸カメラにより、胃・大腸の検査や治療をより幅広く行うことができるようになりました。
当院では、地域のみなさまに一番楽で安全な内視鏡検査を受けていただくための最新の機器と設備を導入しております。
田中敦俊医師は和歌山の赤十字病院で6年間内視鏡を扱い、上部内視鏡胃カメラを症例数は1万件、下部内視鏡大腸カメラの症例は数千件を数えるエキスパートです。
大病院の医療にはさまざまな制約があって、患者さまのご希望にもそえないことが少なくないのですが、長尾台診療所では鎮静剤を用いた無痛検査など、地域のみなさまのニーズに応える診療が十分ご提供できるようになりました。
上部内視鏡<胃カメラ(経口・経鼻胃カメラ)>
上部内視鏡がカバーするのは、食道や胃・十二指腸の検査です。
胃カメラを使えば、バリウムによる胃部レントゲン検査(胃透視)では見つからなかったような小さな病変を早期発見することができます。レントゲンとは画像解像度がまったく違いますから、見落としが格段に少なくなります。レントゲン透視検査で異常が見つかった場合には、改めて胃カメラによる検査をすることになりますから、最初から胃カメラで検査をしておけば検査が二度手間になることはありません。
当院では絶食で来ていただければ、予約なしですぐその日のうちに、胃カメラの検査を受けていただくことができます。前日の夜9時以降に食事をしていなければ、翌朝には胃の中は空っぽになっていますから、安全に検査を受けていただくことができます。検査結果はその日のうちに、医師と一緒にご本人の胃の中の画像を見ていただき、安心してお帰りいただけます。
当院が導入するのはオリンパス社製の最新の内視鏡です。もっとも画質がよいと言われているハイビジョンの機器で、非常に画質がきれいなため早期がんを発見しやすいという特徴があります。したがって見落としが格段に少なくなります(経鼻内視鏡よりも経口内視鏡の方が画質がきれいに映ります)。
痛くない経鼻内視鏡(経鼻胃カメラ)
経鼻内視鏡(経鼻胃カメラ)とは、胃カメラの一種で口からではなく鼻から入れる内視鏡で、ファイバーの直径がたった「5ミリ」というかなり細いものです(従来の胃カメラと比べると、胃カメラを口から入れるのか鼻から入れるのかの違いだけで、観察する部分は同じです)。
口から挿入する普通の胃カメラだと、のどの反射で気持ちが悪くなってしまい、胃カメラを敬遠される方も少なくなかったのですが、この経鼻胃カメラであればそのような不快感も少なくて、ドクターと普通に会話しながら検査を進めることも可能です。
経鼻胃カメラでも、もちろん鎮静剤を用いて、完全に眠った状態で無痛検査を受けることも可能です。また、もしその様に鎮静剤を用いた無痛検査を希望されているのであれば、鼻からの胃カメラ(経鼻胃カメラ)より画像のきれいな口からの胃カメラ(経口胃カメラ)をお勧めいたします。実はこの画像解像度には大きな差があり、例えるならフルハイビジョンのデジタル放送と、ややかすみがかったアナログ放送ぐらいの差があるのです(今の日本の技術の限界なようです)。経口胃カメラの方が微小な病変も見落とさず、詳細な観察が可能となります。
下部内視鏡<大腸カメラ・大腸内視鏡>
健康診断結果で便潜血が陽性の方や、貧血などの症状のある方、腫瘍マーカーの数値が高い方は、大腸がんの可能性がありますので、大腸カメラ(大腸内視鏡)による検査を行います。
大腸カメラは肛門から挿入して大腸内の様子を観察する内視鏡です。大腸カメラによる検査を行う場合は、前の晩から下剤を飲んでいただき、腸内をきれいにしてから検査を行います。
検査をしてみるとポリープを発見するケースがたくさんあります。ポリープには、がん化するものと、がん化しない良性のポリープとがあります。もちろん大腸がんのポリープを発見することもあります。がん化する可能性のあるポリープであれば、検査中にすぐその場で切除できます。バリウムによるレントゲン注腸検査であれば、ポリープを発見しても再度、手術を行うという二度手間になってしまいますが、大腸カメラによる内視鏡検査であれば、検査と手術を同時に行うことも可能なのです。これにより患者さまの負担は格段に軽くなります。
大腸カメラについても最新式の、わずか直径9ミリという細いファイバーを導入しました。通常の胃カメラよりも細いファイバーなので、大腸の形に沿ってしなやかに挿入ができ、従来のものに比べてかなり楽な無痛検査ができるようになりました。
大腸カメラ後に「大腸ポリープがあったので取っておきました」といった説明を医師から受ける事もあるでしょう。大腸ポリープが多い方は半年から1年に1度の検査をおすすめしますが、完全にきれいな大腸の方であれば2年に一度の検査で、十分だと思われます。
無痛検査(痛くない内視鏡検査)
当院では鎮静剤を使って、患者様が完全に眠った状態で胃カメラ(経口内視鏡、経鼻内視鏡)、大腸カメラ検査を行う「無痛検査」を導入します。従来であれば患者様が意識のある間に内視鏡検査を行っていたため、非常な苦痛を伴っていました。これが、患者様が内視鏡検査を敬遠する一番の理由となり、「胃カメラ・大腸カメラは苦しいもの」という固定概念を作ってしまったのです。当院であれば鎮静剤の注射を打って意識がなくなっている間に、すべての検査を終わらせてしまい、気がついた時には検査結果の画像ができていて医師と一緒に結果を確認するという流れとなります。
また、当院では胃カメラ、経鼻内視鏡、大腸カメラ共に最新の炭酸ガス送気装置を用いております。これは、今までは胃や大腸を観察するのに、空気で腸管を膨らませて観察していました。ただ、空気では検査の後で、おなかの張った感じがなかなか取れず、それが苦しいとおっしゃられる患者様もたくさんおられました。当院では空気の代わりに炭酸ガスを用いて行います。炭酸ガスは生体への影響も無く、また腸管への吸収が良く、検査後もおなかの張った感じがないため非常に楽だと高評価をいただいております。
当院では鎮静剤を用いた痛くない内視鏡検査、胃カメラ・大腸カメラのファイバーを極限まで細くした無痛検査、炭酸ガス送気装置を用いた無痛検査等、なるべく患者様に負担のならない内視鏡検査を心がけています。
痔の結紮術
痔の症状でお悩みの方は少なくありません。
痔は内痔核が悪いケースと外痔核が悪いケースに分かれます。いわゆる「中の痔」と「外の痔」です。
痔の結紮術は、中の痔に対する治療法で、肛門の中にある内痔核を、大腸カメラを用いて輪ゴムで縛ってつぶしてしまう治療法です。痔の結紮術は手術に比べて出血も少ないですし、痛みもかなり少なくて済みます。入院の必要もなく、日帰りで可能です。内視鏡の麻酔をして、うとうとと寝ている間に終わってしまいます。
ですから中の痔で悩まれている方は、痔の結紮術によって、痔の症状からすっかり開放されることになります。
外の痔は結紮できませんので、薬を塗って改善していくことになります。痔の結紮術を受けた患者様は、排便の度の出血、痛みがなくなるので非常に喜ばれます。。
内視鏡施設の設計にあたっては、車いすの方でもご利用しやすいように、トイレの面積を広くしています。患者様がスムーズな動線で、待合~着替え~検査~リカバリー~結果説明を行っていただけるよう配慮しています。
内視鏡は、専用の洗浄機を導入しており、感染の危険性はありませんのでご安心ください。

